ワンピースの世界では、「全ての刀剣は黒刀に成り得る」となっており、刀剣の中で「夜」「秋水」が黒刀です。
ロロノア・ゾロの刀は、戦いの最中は武装色の覇気で「黒刀」になりますが、常時「黒刀」には成っていません。
それでは、「黒刀」に成るにはどのような条件が必要なのか、現在までのワンピースの情報を元にご紹介します。
また、ロロノア・ゾロの刀は、今後「黒刀」に成る得るのか、も考察していきます。
目次
黒刀になると刀・剣の位列やランクが上がる
ロロノア・ゾロがスリラーバークで入手した「秋水」は、黒い刀の「黒刀」です。
また、ミホークの「夜」も、「黒刀」となり、現在「秋水」「夜」のみが「黒刀」になります。
実はワノ国で、光月スキヤキが黒刀について、このように言っています。
「閻魔」はまだ黒刀に成っておらぬ!お前次第で”位列”も上がるぞ
この言葉から、「黒刀に成れば刀の位列が上がる」ということになります。
スキヤキの言葉を解説すると、普通の刀が黒刀になれば
- 業物→良業物
- 良業物→大業物
- 大業物→最上大業物
上記のように、刀・剣の位列やランクがあがることになります。
ただ、黒刀に成れば、位列・ランクが一つあがるのか、それ以上あがるのかは、現在のところわかっていません。
「秋水」はゾロが最初に入手したときから「黒刀」だったので、これ以上、位列が上がることはありません。
また「夜」も初登場時から「黒刀」であり、既に最高位列の最上大業物のため、上がることはありません。
現在ゾロの持っている「閻魔」や「和道一文字」は大業物であり、黒刀に変化すれば、位列があがり、「最上大業物」になる可能性があります。
ゾロが所持している「三代鬼徹」は業物なので、黒刀に変化すれば「良業物」以上になります。
黒刀に成った(変化させた)所有者2人
ロロノア・ゾロが所持している「閻魔」は、元持ち主であった光月おでんの腕をもってしても、常時「黒刀」には成っていません。
光月おでんやエドワード・ニューゲート(白ひげ)は、戦うときは武装色の覇気をまとわせて「黒刀」に成っていますが、戦っていない時は、刀が黒く成っていません。
現在まで判明している、常時「黒刀」に変化させた所有者は、2人だけです。
【夜】ジュラキュール・ミホーク
黒刀であり、最上大業物「夜」の所有者である「ジュラキュール・ミホーク」、元王下七武海の1人であり「鷹の目のミホーク」と呼ばれています。
現在の懸賞金が、35億9000万ベリーで、誰もが認める世界最強の剣士です。
頂上戦争時は、一太刀で大氷山を真っ二つに切れるほどの実力。
現在まで、あまり本気を出して戦っている描写が少ない(ない)のですが、過去、両腕がある状態のシャンクスと互角に戦っていたと語られています。
刃毀れすら己の恥と思え、全ての刀剣は”黒刀”に成り得る
とミホーク自身が語っていることからも、「夜」もミホーク自身で黒刀に成った可能性が高いです。
【秋水】霜月リューマ
黒刀であり大業物「秋水」の最初の所有者が「霜月リューマ」、ワノ国の英雄であり剣豪、刀神様とも呼ばれる人物です。
生きていたのは、現在のワンピース世界の約400年前であり、既に亡くなっています。
海外を放浪中に、空飛ぶ竜(ドラゴン)を斬り落としたという伝説もある侍で、「ワノ国に侍あり」と世界に言わしめた男と言われています。
また、生涯無敗の大剣豪と伝えられており、数々の剣豪伝説があるほどの人物。
秋水は「黒刀」だぞ!リューマの歴戦にて成った刀!
と牛鬼丸が語っていることから、リューマの手で黒刀に成った可能性が高いです。
死後ゲッコー・モリアにより、リューマの墓から遺体と刀が盗み出され、スリラーバークでゾンビとして蘇ります。
その後、ロロノア・ゾロとの決闘でリューマが敗北し、黒刀「秋水」はロロノア・ゾロの愛刀となりました。
ワノ国で、「秋水」は盗まれたものであり返却してほしい、と言われ、名刀「閻魔」との交換で、ワノ国に返却(奉納)しています。
ちなみに、ゾンビとして蘇った体はリューマ本人ですが、魂(中身)はリューマではなく、影の主ブルックのものなので、剣技も全てブルックの技でした。
もし、体だけでなく、魂もリューマであれば、生涯無敗の大剣豪である霜月リューマに、ロロノア・ゾロが勝てたかどうかは不明です。
これまでの、黒刀の所有者2人の戦歴を見ると、どれも世界最強や大剣豪など、唯一無二のものばかりです。
このことからも、ミホーク・リューマクラスの剣士・剣豪になって、初めて黒刀に変化させることができると考えます。
刀・剣が「黒刀」に成る条件
ミホークやリューマの刀や、刀鍛冶などの言葉から、刀剣が「黒刀」に成る条件を考察しました。
①武装色の覇気をまとう
普通の刀や剣が戦う時に黒くなるのは、「武装色の覇気」を剣にまとわせるからです。
なので、まず「黒刀」にするには、「武装色の覇気」をまとえるのが必須条件となります。
②武装色の覇気をまとわせ歴戦をこなす
では、どのようにすれば常時「黒刀」にすることができるのか。
ミホークの言葉からも、刀の材質などではなく、どの刀・剣でも「黒刀」に成る可能性があるということがわかります。
全ての刀剣は”黒刀”に成り得る
そして、「黒刀」は、歴戦にて成ると、牛鬼丸の言葉でわかっています。
秋水は「黒刀」だぞ!リューマの歴戦にて成った刀!
武装色の覇気を長年まとわせ続けること、歴戦をこなすことが、「黒刀」に成る条件となります。
歴戦をこなすということは、覇気を扱う強敵と何度も戦う、それにより覇気をまとう刀や剣がぶつかることで、「黒刀」に成っていくと考えられます。
③覇気を与え続け刀に定着させる
武装色の覇気を長年まとまわせ続け、歴戦をこなすことだけが条件であれば、光月おでんやエドワード・ニューゲート(白ひげ)も、「黒刀」に成っていてもおかしくありません。
しかし、「黒刀」に成っていないことを考えると、まとわせるだけでなく、刀・剣に覇気を流し込み続ける、覇気を与え続けて、覇気を定着させる必要があるのではないでしょうか。
現在ゾロの刀である「閻魔」は、覇気を勝手に放出する刀であることがわかっています。
ゾロがキングとの闘いで、「閻魔」と覇気の放出について、
もしかしておでんはこれだけ覇気を奪っても楽々と戦ってたのか…
この量の覇気を放出し続けるなんて命取りだ、いや…それでいい!
と言っていることから、覇気を流し込み続ける、与え続けることで、常に覇気をまとった状態になり常時「黒刀」になるのではないでしょうか。
④覇王色の覇気をまとう・持ち主である
また、「いや…それでいい!」とゾロが言う時に、無意識に「覇王色の覇気」を出していることが描かれています。
覇王色の覇気をだしたことで、「閻魔」の暴走も落ち着いています。
もしかしたら「覇王色の覇気」をまとうことも、「黒刀」になる条件の一つかもしれません。
⑤刀に認められる
霜月コウ三郎の言葉から、刀には性格があることも明かされました。
刀にも性格があり、それを服従させるのが剣士だ!
刀に性格があるということは、刀には魂など何かが宿っているということになります。
そして、刀が持ち主を選ぶことも、霜月コウ三郎、いっぽんマツによって語られています。
いっぽんマツ「刀は持ち主を選ぶという」
霜月コウ三郎「名刀は人間を見てる。己に見合った剣士を選ぶ…!」
この言葉からも、名刀は、自分の刀を扱える剣士を選ぶことになり、「刀を服従させる・刀に認められる」ことも、「黒刀」に成る条件の一つと考えられます。
ミホーク・リューマは覇王色の覇気の持ち主の可能性
ジュラキュール・ミホークは覇王色の覇気の持ち主か
黒刀の条件に、「覇王色の覇気」が必要であれば、ミホークとリューマも「覇王色の覇気」の持ち主ということになります。
これまでミホーク、リューマが「覇王色の覇気」を使えるかはわかっていません。
しかし、ジュラキュール・ミホークは、「覇王色の覇気」持ちのシャンクスと互角に戦っていること、世界最強の剣士であることを考えると、描写されていないだけで、「覇王色の覇気」の持ち主の可能性は高いと考えています。
現在ロロノア・ゾロも「覇王色の覇気」の持ち主だと判明しており、覇気の師匠であるミホークが持っていないとは考えられません。
ナンバー2のポジションであるシルバーズ・レイリーやシャーロット・カタクリも覇王色の覇気の持ち主であることを考慮しても、ミホークが覇王色の覇気の持ち主でない可能性はかなり低いです。
霜月リューマは覇王色の覇気の持ち主か
ゾロと瓜二つと言われている霜月牛マルは、ゾロの大叔父ということが、ワンピース105巻のSBSで判明しています。
そして、霜月牛マルは、霜月リューマの直系の子孫なので、ゾロは霜月リューマの子孫ということになります。
覇王色の覇気は100万人に1人と言われていますが、血統・遺伝で受け継がれていることも多い印象です。
モンキー・D・ガープについては、覇王色の覇気を持っていると明確には明かされていませんが、1080話の拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)」という技で、「バリバリ」という音とともに、黒い稲妻をまとっていることから、「覇王色の覇気」を扱えることが推測されます。
また、モンキー・D・ドラゴンについても、明確に明かされていませんが、頂上戦争時にルフィーが無意識に覇王色の覇気を出したときに、ガープ・ドーベルマン中将・イワンコフが以下の発言をしています。
モンキー・D・ガープ「やはり持って生まれたか…」
ドーベルマン中将「革命家ドラゴンの息子だ…当然といえば当然の資質」
エンポリオ・イワンコフ「血は争えナッシブルな様ね!ドラゴン!」
この言葉からも、モンキー・D・ドラゴンも「覇王色の覇気」を扱えるのが、ほぼ確定だと考えます。
これらを考えると、ロロノア・ゾロが覇王色の覇気を出していることから、先祖の霜月リューマも「覇王色の覇気」の持ち主の可能性があります。
ゾロの刀が「黒刀」になる条件
ロロノア・ゾロの所有する刀は、現在3本です。
*入手順に掲載
先ほど、考察した「黒刀」になる条件と照らし合わせてみます。
まず、ゾロは武装色の覇気をまとうことはできており、戦闘時は黒い刀に成っています。
キングとの戦闘時に、「和道一文字」「三代鬼徹」「閻魔」の3本が、武装色の覇気(もしくは覇王色の覇気)をまとって黒い刀に成っているのは確認しています。
次に、武装色の覇気をまとわせて歴戦をこなす、ですが、ゾロ登場時から所有している「和道一文字」、ローグタウンで入手した「三代鬼徹」は、ゾロとの歴戦をこなしていると言えます。
「閻魔」については、ワノ国で入手したばかりなので、まだゾロとは歴戦をこなしてはいません。
しかし、「閻魔」の元の持ち主であった光月おでんの愛刀であったことから、既に歴戦をこなしているとも言える状況であり、どちらとも捉えることができます。
覇気を与え続け刀に定着させる、については、ミホークとの修行で武装色を身に着け、そこから戦闘時に覇気をまとっていることを考えると、まだ覇気が刀に定着するほどの量ではないと考えます。
覇王色の覇気については、ロロノア・ゾロが「覇王色の覇気」の持ち主であることは描かれており、キングとの戦闘時は、覇王色の覇気をまとって戦っています。
しかし、現状ゾロ本人が「覇王色の覇気」に気づいていない・無意識である、コントロールできていないので、今後「覇王色の覇気」をコントロールできるようになれば、黒刀に成る条件の1つはクリアできる可能性が高いです。
一番難しいかもしれないのが、刀に認められることです。
刀に認められる条件がはっきりしないため、どのような行動をすれば認められる、服従させるのかがわかりません。
また、刀が3本あること、それぞれ性格が違うことを考えると、「和道一文字」「三代鬼徹」「閻魔」それぞれの刀に認められる必要があります。
現在「閻魔」については、覇気を勝手に放出する刀であり、覇王色の覇気を使った際に暴走が落ち着いている描写があります。
「閻魔」は、歴戦をこなしていく中で、覇王色の覇気を使い続け覇気を定着させることが、結果的に刀に認められる条件になるのかもしれません。
このことから、ゾロの刀が黒刀になる条件は、以下の3つになります。
覇王色の覇気をコントロールできるようになり、覇気を与え続けながら歴戦をこなすことで、刀に覇気が定着していく。
そして最後に刀に認められることで、ゾロの刀が「黒刀」になるのではないでしょうか。
もし、ゾロの「和道一文字」「閻魔」が黒刀になれば「最上大業物」に、「三代鬼徹」が黒刀になれば「良業物」以上に、位列があがることになります。
黒刀に成る条件と夜・秋水の所有者!ゾロの刀は黒刀に成るか考察【まとめ】
現在明かされている情報の中で、黒刀に成る条件を考察しました。
まだ、黒刀については登場している本数も少なく、黒刀に成る描写もないため、不明な点が多いです。
しかし、ゾロの覇王色の覇気の描写や、刀の性格について語られたことからも、
と考えています。
ゾロは3本の刀を所有していることから、どの刀が最初に「黒刀」になるかも注目の一つです。
一番長く使用している「和道一文字」が最初の黒刀の可能性もありますが、「閻魔」が覇気を放出することを考えると「閻魔」が最初の黒刀になるかもしれません。