特撮

仮面ライダージオウ Over Quartzer感想と時系列を考察【映画の名言・ネタバレ】

仮面ライダージオウ Over Quartzer感想

仮面ライダージオウの真の最終回、と言われて公開された映画「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」。

仮面ライダージオウのテレビの最終回が、あまり納得いく終わりではなったので、真の最終回が気になり映画館に見に行った作品です。

「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」の感想や考察、ジオウ本編との時系列、映画の名言などをご紹介します。

この記事でわかること

  • 仮面ライダージオウ Over Quartzerの感想
  • 仮面ライダージオウ Over Quartzerのネタバレありの感想と考察
  • 仮面ノリダー登場と意味
  • 仮面ライダージオウ Over Quartzerの時系列
  • Over Quartzerの意味
  • 仮面ライダージオウ Over Quartzer名言一覧

仮面ライダージオウ Over Quartzerの感想

仮面ライダージオウ Over Quartzerの感想を一言でいうとこちら。

賛否両論納得!いい意味で駄作であり名作!平成仮面ライダーの集大成

映画を見終わって思ったことが、「平成仮面ライダーの集大成だ!」ということ。

仮面ライダー春映画のようなお祭り感がありつつ、仮面ライダージオウの物語を着地させ、平成ライダーの歴史そのものであったと感じました。

以前公開されていた仮面ライダーの春映画は、過去のライダーが登場することでお祭り感はあるのですが、ストーリーが破綻していることが多く、賛否両論が多かった印象です。

今回の夏映画である「仮面ライダージオウ Over Quartzer」は、平成仮面ライダーを全員登場させているので、どうしてもつじつまが合わない部分がでてきますが、前半パートのストーリーが、後半パートで意味を持つ作りだったので、全体的にストーリーが破綻している印象は受けていません。

これまでの春映画も賛否両論だったことからも、今回の「仮面ライダージオウ Over Quartzer」が賛否両論であり、駄作という人がいるのも納得です。

しかし、好き嫌いが別れる作品ではありますが、個人的には「平成ライダーとは何か」を詰め込んだ良作であり、平成ライダーそのもの、平成ライダーの集大成であったと感じる、とても素晴らしい映画でした。

自分の中では、仮面ライダー映画の中で、ベスト3に入るほど、お気に入りの作品です。

平成仮面ライダー「クウガ」から「ジオウ」まで20作品見てきたからこそ、平成ライダーの集大成と感じる作品であり、平成ライダーを見続けたからこそ、評価が上がる映画と感じています。

ここからは、ネタバレありの感想と考察になります。

仮面ライダージオウ Over Quartzerネタバレあり感想と考察

「仮面ライダージオウ Over Quartzer」は、前半と後半パートの2部構成となっています。

  • 前半:「ジオウ仮面ライダードライブ編」クリム・スタインベルトの先祖と織田信長をメインにした過去の歴史の話
  • 後半:歴史の管理者「クォーツァー」と本物の「常磐SOUGO」との最終決戦

仮面ライダージオウ【仮面ライダードライブ編】

最初、「仮面ライダージオウのドライブ編を夏映画に盛り込むのか」と思ったのと、「この前半パートいるのかな?」と感じましたが、、前半パートのストーリーの意味が、後半パートのストーリーに繋がっていく作りになっているので、上手い作りだなと感じました。

  • 仮面ライダーマッハ(詩島剛)の登場・変身
  • クリム・スタインベルト(ベルトさん人間バージョン)登場

この2つは、仮面ライダードライブを見ていたものとして、嬉しい限りであり、詩島剛の

俺は、消えたダチを蘇らせるために生きてるんだ

という言葉を聞けただけでも、見ていて心が熱くなります。

テレビ編の延長のようなストーリーで、タイムマジーンで織田信長の過去時間に飛び、クリム・スタインベルトの先祖を探し守ることになるのですが、先祖を守ることよりも、織田信長の歴史と人物像が意味を持つことになります。

常盤ソウゴが、織田信長の行動に対して

俺たちの知ってる歴史って、後世の俺たちが勝手にイメージした話に過ぎない

ゲイツたちにとっては過去でも、俺には今なんだ…

信長も歴史じゃなくて、今を生きてる

と語り、信長の好きにさせることで、結果クリムのご先祖は守られることになり、物語は現代へと戻っていきます。

これまでのテレビ編と同じように、常盤ソウゴが、今を生きる、自分の思うように生きることを大切にし、相手の意見や行動も尊重する、そしてその結果未来を切り開いていく流れです。

現代に戻る前に、ゲイツの言った言葉が、後半の伏線となります。

後世から見た歴史など、真実とは限らないのかもしれんな

そして、ドライブウォッチ・マッハウォッチを託され、後半へと続きます。

歴史の管理者クォーツァーと新たな仮面ライダー

今回の映画の敵は、テレビ本編のタイムジャッカーではなく、歴史の管理者「クォーツァー」

歴史の管理者である彼らは、醜い平成を終わらせて、もう一度作り直すのが目的です。

クォーツァーの中で3人が新たな仮面ライダーに変身し、常盤ソウゴやゲイツたちに襲い掛かります。

新たな仮面ライダー

  • 仮面ライダーザモナス:モチーフ「仮面ライダーアマゾンズ」
  • 仮面ライダーゾンジス:モチーフ「仮面ライダーSIN・ZO・J」
  • 仮面ライダーバールクス:モチーフ「仮面ライダーBLACK RX」

モチーフは全て、平成ライダーの枠には入らない、平成に登場したライダー達です。

クォーツァーの中で最初に仮面ライダーに変身するのは「ジョウゲン」で、仮面ライダーザモナスに変身します。

このジョウゲンを演じるのは、キョウリュウジャーでキョウリュウブラック(イアン)を演じていた斉藤秀翼さんで、敵役で出てもとても似合っていました。

仮面ライダーゾンジスに変身するのは「カゲン」で、パパイヤ鈴木さん。

そして、仮面ライダーバールクスに変身するのが「常盤SOUGO」、本作のラスボスであり、ISSAさんが演じています。

このISSAさんの演技がとてもよく、声・たたずまいともに、素晴らしいラスボスでした。

余談ですが、仮面ライダーバールクスのリボルケイン、強すぎです。

常盤ソウゴの正体と常盤SOUGOの替え玉

本作で、ようやく「常盤ソウゴが何者であるか」が明かされました。

常盤ソウゴは、ISSA演じる常盤SOUGOの替え玉であり、平成ライダーの力を集めさせて奪うために、普通の高校生から選ばれた普通の人間、生まれながらの王様ではなかったのです。

そして、常盤SOUGOが「オーマの日」の首謀者であり、本来ゲイツたちが伝え聞いている魔王とは、常盤ソウゴではなく、常盤SOUGOの可能性が高いです。

ゲイツが前半で、「後世から見た歴史など、真実とは限らない」といった言葉が現実になり、「ゲイツたち後世から見た歴史は真実ではなかった」ということになります。

ウォズの目的

今作で、本当のウォズの目的が明かされ、

ごく普通の高校生であり人のよさそうな「常盤ゴウゴ」を、クォーツァーのリーダー「常盤SOUGO」の替え玉にし、平成仮面ライダーの力(ライダーウォッチ)を集めること

そのために、常盤ソウゴに「生まれながらの王」というセルフイメージを刷り込んでいったことが明かされます。

そして、長い時間ウォズの持っていた「逢魔降臨歴」は、クォーツァーの計画書であったことがわかります。

クォーツァーとしての計画を進めるため、未来の2068年でレジスタンスに入る、オーマジオウと接触する、2019年で常盤ソウゴを導く、スパイとして動いていたということです。

ウォズはクォーツァーとして、計画を遂行するために常盤ソウゴに近づいたのですが、

ソウゴと出会い、ともに戦い暮らす中で、いつのまにかあいつに惹かれたんだ!

ゲイツが言うように、ウォズはソウゴに惹かれていき、仮面ライダーウォズとして平成ライダーの歴史の一部となります。

そして、オーマフォーム誕生時に空を見上げ、待っていたかのように、いつもの祝辞を述べています。

祝え!大魔王の力を受け継ぎ、全ての時代をしろしめす最終王者、その名も仮面ライダージオウオーマフォームの誕生である!

この言葉の後、とても晴れやかなウォズの姿を見ると、常盤ソウゴに惹かれていく中で、ウォズの真の目的は

常盤ソウゴが真の王になるのを見届ける

に変化していったのではないかと考えています。

常盤ソウゴこそが、ウォズ自身の「我が魔王」であり、誰も知らない新たな未来を創っていく。

ソウゴは、クォーツァーの考えるような枠におさまる男じゃないと、ウォズ自身も感じていたからこそ、オーマフォーム誕生に祝辞を述べていると感じました。

平成ライダー勢ぞろい

設定も世界観もバラバラすぎだ」と言われた平成ライダーが勢ぞろいし、クォーツァー達と戦っていきます。

この中で、テレビシリーズの平成仮面ライダーだけでなく、

  • TTFC配信「仮面ライダーブレン」
  • 舞台「仮面ライダー斬月・カチドキアームズ」
  • 映画「仮面戦隊ゴライダー」
  • テレビ企画「仮面ライダーG」
  • 漫画「仮面ライダークウガ」

など、設定も世界観も違う仮面ライダーたちが、溢れ出して戦います。

ブレンの毒手からの回し蹴り2連発、斬月の旗攻撃、Gの文字が浮かび上がる攻撃、どれもオリジナリティ溢れる攻撃です。

平成の、様々な仮面ライダーの歴史を感じる描写でした。

そして、バイオライダーウォッチとJウォッチを使い、巨大化する仮面ライダーバールクス、なぜか持っているプレート。

巨大化バールクスに、平成ライダーズがプレートに「平成」という文字を刻んで、平成ライダーキックでとどめをさす。

見てる側からしたら、ライダーキックで平成の文字を刻むなんて無茶苦茶ですが、平成ライダーたちのベルトがアップで映し出され、タイトルロゴと一緒に平成ライダーがキックをするなんて、平成ライダーでないとできない演出であり、平成ライダーの歴史を感じました。

平成ライダーの歴史そのものの映画

平成の中で、20年・20作品続いた仮面ライダー、その歴史を見せてくれた作品でした。

「設定も世界観もバラバラ」、そう、平成仮面ライダーは、設定も世界観もバラバラで、ほとんど統一性はありません

仮面ライダー龍騎は、これまでのライダーとは違いライダー同士の戦いを描いていますし、仮面ライダー響鬼は、もともと仮面ライダーシリーズに代わる特撮作品を作るために企画されたものです。

仮面ライダー電王では、電車がメインであり、先頭車両にあるバイクで電車を操縦していますし、次の作品の仮面ライダーキバは西洋がモチーフであり、昼ドラのような恋愛要素があります。

仮面ライダーダブル以降、オーズやフォーゼなど、シリーズ前後のライダーが映画で共演することが増えてきたので、同じ世界にいるような雰囲気はありますが、世界観やモチーフはバラバラであり、並行世界も多いです。

しかし、こうしてバラバラな世界観が作られているのも、試行錯誤をしながら新たな仮面ライダーを創り上げてきた結果であり、様々な新たな要素を入れて実験を繰り返したからこそ、平成仮面ライダーが20年続いたと感じています。

平成ライダーのみんなも、瞬間瞬間を必死に生きているんだ、みんなバラバラで当たり前だ!

常盤ソウゴの言葉は、全ての平成仮面ライダー作品に言えることであり、平成ライダー歴史そのものです。

最初から、10年シリーズを続けようと考えて作られたわけではなく、瞬間瞬間必死に一つの作品を作り上げ、積み重なって続いたものが平成ライダーです。

平成仮面ライダーはでこぼこであったからこそ、平成ライダーという言葉が生まれるほど作品が続き、10年、20年と一時代を築くほどのシリーズになりました。

「仮面ライダージオウ Over Quartzer」が、平成ライダーの集大成であり、「平成ライダーとは何だったのか」の答えになる作品です。

仮面ノリダー登場と意味

仮面ライダーのパロディである「仮面ノリダー」、本作では仮面ノリダーに変身することはなく、木梨猛のみの出演です。

実は、仮面ノリダーの作品は見たことがなく、ネットで少し知っている程度だったので、映画で登場した時点では木梨さんが出演している驚きとともに、よくわからないといった印象でした。

ですが、木梨さん自体はコントのようなシーンなのに、仮面ノリダーである木梨さんだからこその言葉に、登場する意味を感じました。

仮面ライダーに認められなかった仮面ノリダー、「たまたま選ばれた普通の高校生で」と常盤ソウゴが言うと、

それでも選ばれた、仮面ライダーに選ばれたんだよ!おまえは…

そう、常盤ソウゴは普通の高校生の中から、替え玉だとしても、仮面ライダージオウに選ばれたのです。

仮面ライダーに選ばれなった人が、他に大勢いる中で、ジオウに選ばれた唯一の人物です。

選ばれた者には、その責任があるんじゃないのか、今平成ライダーを背負っているのはお前だろ!

仮面ノリダーであり、仮面ライダーに選ばれなかった木梨さんが言うからこそ、意味のある言葉になります。

そして、この後助けにきた詩島剛が、ソウゴに伝えます。

ソウゴ、俺がウォッチを渡したのはお前が王様だからじゃない、お前だからだ

今までウォッチを渡してくれた平成ライダーは、ソウゴが王様になるから渡したのではなく、常盤ソウゴだから渡したのです。

仮面ライダーの力が宿るウォッチを受け取ったソウゴには、その責任があり、今平成ライダーを背負っているのは常盤ソウゴなのです。

仮面ノリダーの木梨さんが登場することで、

  • 選ばれた者と選ばれなかった者の違い
  • 仮面ライダーに選ばれたからこその責任

に言及するのは見事だと感じました。

ただ、その役割が絶対に仮面ノリダーである必要があったかといえば…、賛否両論あるのはわかります。

しかし、過去作品(オーズ)の映画では、将軍様もでてますし、平成ライダーは通常の枠にはおさまりきらない、という意味・メッセージもあるのかもしれません。

仮面ライダージオウ Over Quartzerの時系列

仮面ライダージオウのテレビ本編の最終回は、オーマジオウの力で歴史を作り直し、ソウゴ達は2018年の世界に戻っています。

テレビ最終回

オーマジオウの力で世界をリセットし、ソウゴ、ゲイツ、ツクヨミだけでなく、ウール、オーラ、スウォルツも含めてソウゴと同じ高校に通う平和な世界

テレビの最終回時点で、ウォズ以外のみんなの記憶は消えており、普通の高校生になっています。

ウォズのみ記憶を持ったまま、語り部のままなのは、歴史の管理者(クォーツァー)だから影響を受けないのかもしれません。

では、劇場版の「仮面ライダージオウ Over Quartzer」は、最終回より前なのか後なのか、どの時系列になるのかを考察します。

現在、考えられる時系列がこちら。

映画の時系列

  • 本編エピソード47の前
  • パラレルワールド
  • 何週目かのループ後の世界

本編エピソード47の前

本編エピソード47では、ゲイツがクリム・スタインベルトと詩島剛を知っていること、劇場版で詩島剛に会ったと公式から名言されていることから、エピソード47より以前の時系列であると考えられます。

ゲイツは、映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』で出会った仮面ライダーマッハ/詩島剛(稲葉友)の名前を語り、目を覚まさせようとしますが…。

仮面ライダージオウ公式

ただ、「仮面ライダージオウ Over Quartzer」は前半と後半にストーリーが分けられていることから、前編のみがエピソード47の前の話であり、後半は別の時系列なのでは、という可能性もあります。

映画後半で、オーマジオウライドウォッチを入手したにも関わらず、最終回前にグランドジオウライドウォッチが破損した後も、オーマジオウライドウォッチを使う展開がありません。

そこで時系列を、映画前半→エピソード47→テレビ最終回→映画後半、という流れにする考察もあります。

パラレルワールド

本作全て、もしくは前半のストーリーのみの時系列を、エピソード47の前にすると、映画とテレビ本編で、数々の矛盾が生じることになります。

なので映画は、完全にパラレルワールドであり、本編とは別の時間軸の話でないか、とする考察です。

これまでの平成ライダーの中で、仮面ライダー555・仮面ライダー剣・仮面ライダーカブトなどの夏映画は、本編とは別の時間軸、パラレルワールドで製作されています。

特に、仮面ライダー電王より以前の夏映画は、完全にパラレルワールドで製作されたものが多いです。

このことからも、「仮面ライダージオウ Over Quartzer」が、完全にパラレルワールドであり、別の時間軸とすると、大きな矛盾が生じることはありません。

何周目かのループ後の世界

パラレルワールドではなく、何周目かのループ後の世界説もあります。

テレビ本編最終回では、オーマジオウの力で破壊と創造をおこない、世界を作り直しています。

この力を使うことで、何度でも世界をやり直すことができる、これがループ説です。

  • 1周目のループ:2068年にオーマジオウになる
  • 2周目のループ:テレビ本編「仮面ライダージオウ」
  • 3周目のループ:夏映画「仮面ライダージオウ Over Quartzer」

なので時系列は、テレビ本編最終回→映画、となります。

テレビ本編の2周目で、クォーツァーが介入していないのは、ドライブウォッチはゲイツがオーマジオウから盗んできたものを使っているため、常盤ソウゴに正式に継承されておらず、ウォッチが揃っていないからと考えられます。

3周目が夏映画となり、正式にドライブウォッチがソウゴに託され、全てのウォッチが揃ったことで、クォーツァー介入という流れです。

ウォズのみが、テレビ本編最終回で記憶があるのも、歴史の管理者である「クォーツァー」だからと考えると辻褄はあいます。

映画をループ3周目としましたが、ループ説の場合は、3周目どころか、それ以上ループしている可能性もあります。

また、テレビ最終回で歴史を作り直す前に、オーマジオウに「二度と王にはなれんぞ」と言われても、「なんか行ける気がする」とソウゴは答えるので、夏映画に繋がっていると考察することもできます。

では、パラレルワールド説やループ説だと、公式の詩島剛との出会いについてはどうなるのか…ですが、そもそもどの説をとっても、どこかに矛盾が生じるので、最終的にはどの時系列なのかは、見るものに委ねているのかもしれません。

テレビ本編最終回後を明確に描いている、「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」の感想や時系列は、別記事で紹介しています。

Over Quartzerの意味

今作の映画のタイトルにつけられており、仮面ライダージオウ主題歌のタイトルでもある「Over Quartzer」。

もともと、Quartzer(クォーツァー)とは造語であり、四半期の「quarter(クォーター)」や「クォーツ時計(quartz clock)」をもじった言葉ともいわれています。

今作で、「Quartzer(クォーツァー)」とは、歴史の管理者であることが明かされましたが、ではなぜOverがついているのか。

overの意味を調べると、いろいろな意味があるため、一部分を掲載します。

  • ~の上の
  • ~より高い
  • ~以上
  • ~を超えて
  • ~の向こう側にある
  • ~に打ち勝って

この中で、仮面ライダージオウの主人公である常盤ソウゴの性格と、映画の内容をあわせて考えてみると

Over Quartzerの意味

  • 歴史の管理者(クォーツァー)を超えて
  • 歴史の管理者(クォーツァー)に打ち勝って
  • 歴史の管理者(クォーツァー)の向こう側にある

このような意味ではないかと推測されます。

常盤ソウゴは、クォーツァーのリーダー常盤SOUGOの替え玉であり、生まれながらの王ではなかった…しかしクォーツァーに打ち勝ち、クォーツァーたちの想像を超えて、仮面ライダージオウオーマフォームになる。

クォーツァーの向こう側にあるものは、令和仮面ライダーの新たな歴史かもしれません。

仮面ライダージオウ Over Quartzerの名言一覧

「仮面ライダージオウ Over Quartzer」には、たくさんの名言・名セリフがありました。

これまでも、感想・考察の中で、いくつか名言を紹介してきましたが、他の名言を一覧にてご紹介します。

私は嫌いじゃなかったよ、君を我が魔王と呼ぶことが:ウォズ

ソウゴに「替え玉」と明かした後だからこそ、ウォズがソウゴに惹かれていたと、自分から語るセリフです。

あいつは、ソウゴはお前たちの枠に収まる男じゃない:ゲイツ

ゲイツVSウォズの時に、ゲイツがウォズに言う言葉です。

ゲイツが、ソウゴのことをどれだけ評価しているのか、どれだけ惹かれているのか、よくわかります。

お前たちの平成って醜くないか:常盤SOUGO

いや…聞いた時、なぜか衝撃を受けた言葉です。

お前は生まれながらの王ではない、しかし王になろうと望んだのだ:オーマジオウ

ソウゴに対して、オーマジオウが言うセリフですが、きっとオーマジオウが自分自身にも言っている言葉だと感じました。

俺が王になりたかったのは、世界をよくするためだ!:常盤ソウゴ

ソウゴがなぜ王になりたいのか、はっきり自覚する場面であり、オーマジオウも超える瞬間だと考えています。

私も思うとおりに生きさせていただこう:ウォズ

ウォズが自分も平成ライダーの一部であり、ソウゴの言葉で、自分の意志で行動する場面です。

人生が美しくないのなんて、当たり前じゃん、本に書いてあるわけじゃないんだから

人生は美しくないのは当たり前、人生は美しいばかりじゃない、でもその先を生きたいと願うソウゴらしいセリフです。

未来は誰にもわからない、瞬間瞬間生きていくしかないんだ:常盤ソウゴ

クジゴジ堂でソウゴが言うセリフ、未来は誰にもわからないからこそ、瞬間瞬間を生きるしかない、平成ライダーの歴史と同じです。

「仮面ライダージオウ Over Quartzer」の中で、個人的1番の名言・名セリフがこちら。

祝え!一冊の本などにはまとめられないほどに、平成ライダーの歴史は豊潤だ:ウォズ

「逢魔降臨歴」を破り捨てる際にウォズが言うセリフ、平成ライダーの歴史はまとめることなどできない、平成ライダーを見続けてきた者として、グッときたセリフです。

仮面ライダージオウ Over Quartzer感想と時系列を考察【まとめ】

「仮面ライダージオウ Over Quartzer」を観て、主人公である常盤ソウゴ、そして仮面ライダージオウという作品が本当に大好きになりました。

普通の高校生だった常盤ソウゴが、自分の力でオーマジオウライドウォッチを生み出し、仮面ライダージオウオーマフォームになる。

仮面ライダージオウの真の最終回であり、そして平成仮面ライダーの最終章である、どちらの流れも壊さずに、見事な着地点でした。

クォーツァーであり、ジオウ作品の語り部でもあったウォズにとっても、未来から来たゲイツ・ツクヨミにとっても、幸せな最終回だと感じています。

最後、ゲイツとツクヨミが未来に帰ったはずなのに、なぜかクジゴジ堂にいる、ウォズも生き返っている、というのも、仮面ライダージオウの力を持ってすれば、可能ということでしょう!

辻褄があわなくてもそれが平成ライダーである、と開き直っているようなラストですが、ソウゴ、ゲイツ、ツクヨミ、ウォズ、皆が生きている世界がラストなのが嬉しいです。

王様になっても、何も変わらずに「おかえり」と迎えてくれる大叔父も、本当に素敵でした。

最後に、令和1番目の仮面ライダー、仮面ライダーゼロワンのお披露目もしっかりありました。

俺の歴史はここからはじまるんだよ

仮面ライダーゼロワンの言葉どおり、令和ライダーの新たな歴史が刻まれていきます。

-特撮
-